ビューワ引数
バージョン 1.20 より前の Second Life の場合はこちらを参照: Pre 1.20 Client parameters
ビューア引数を使用する
ビューアにコマンドライン引数を渡す方法はたくさんあります。
コマンドライン
全てのプラットフォームで、コマンドシェルからビューアを起動すればコマンドラインから引数を直接指定することができます。例えば、
SecondLife.exe --channel "Test 123" --settings settings_workspace.xml --set InstallLanguage ja
Windows ショートカット
Windows では、次のようにしてコマンドライン引数を指定することもできます。
- SecondLife.exe 実行可能ファイルのショートカットを作成します。
- ショートカットのプロパティを編集します。
- 先頭の編集可能なテキストフィールドの中に下記の引数を追加します。
- 引数は行の最後、引用符がある場合はその後に追加します。
Linux
Linux では、コマンドライン引数を次のようにして指定します。
- Second Life フォルダの中の gridargs.dat ファイルをテキストエディタで編集します。
- 下記の引数をファイルに追加します。スペースか改行で区切ります。
- ファイルを保存します。
Second Life が次回起動されたときに、指定された引数が使われるようになります。
Mac OS X パラメタファイル
Mac OS X では、コマンドライン引数を次のようにして指定します。
- Second Life.app/Contents/Resources/arguments.txt という名前のファイルを作成します。
- 1 行に 1 個ずつ使用する引数を書き並べます。
Second Life が次回起動されたときに、指定されたオプションが使われるようになります。
Mac OS X AppleScripts
Second Life をコマンドライン引数を使って起動する別の (そしてより簡単な) 方法は、AppleScript を使う方法です。
次の手順を実行してください:
-
/アプリケーション/AppleScript
でスクリプト編集プログラムを開きます。 - 新しい文書を開き、次のテキストを貼り付けます:
do shell script "\"/Applications/Second Life.app/Contents/MacOS/Second Life\" -grid Aditi"
このスクリプトにはサンプルとして、ベータグリッドにログインする引数が入っています。お好きなように引数を変更してください。
- いい感じに引数を書き終えたら、「コンパイル」をクリックします。
- ファイル > 別名で保存を選択します。
- スクリプトをアプリケーションとして保存し、「実行専用で保存」(OS X.4 Tiger ではたぶん「実行」) を選択します。スクリプトを調整したい場合は実行専用でないものとして保存することもできますし、コピーを「コンパイル済みスクリプト」として保存することもできます。
コンパイルしたアプリケーションをダブルクリックして、ビューアを指定した引数で起動します。
注意: もしビューアが起動してすぐに終了したら、通常の方法で起動してください。更新が入手可能となっている可能性が高いからです。ダウンロードするとスクリプトが再び動作するようになります。これに関しては、JIRA issue で言及されています。
Visual Studio
Visual Studio では、コマンドライン引数は newview プロジェクトのプロパティのオプション-デバッグタブで指定できます。newview がスタートアッププロジェクトに設定されていることを確認し、コンパイルされたビューアをデバッガで起動すると、これらのオプションが有効となります。
XCode
XCode では、"実行可能ファイル" グループから "newview" を選択します。そして、「情報を見る」でダイアログを開き、「引数」タブをクリックします。「起動時に渡される引数」の中に下記のオプションを追加していきます。
引数リファレンス
注意: 仮引数 はコマンドラインの中でダブルダッシュ (--) に続けて記述される命令を指します。実引数 は (仮) 引数に指定される値です。例えば、--port 13001
では、"port" は仮引数で、"13001" は実引数です。
仮引数 | 実引数 (ある場合) | 説明 | 上書きされる設定 |
---|---|---|---|
--autologin | なし | 最後に保存したユーザでログインします。 | AutoLogin |
--channel <チャネル名> | チャネル名 | チャネル名のバージョンを指定します。 (テスト用) | VersionChannelName |
--console <show> | TRUE または FALSE | デバッグコンソールを表示します。 (Windows のみ) | ShowConsoleWindow |
--cooperative <明け渡すミリ秒> | ミリ秒/フレーム | フレーム単位で指定した時間をホストに明け渡します。 | YieldTime |
--crashonstartup | なし | 起動時に強制終了させます。デバッグ用です。 | なし |
--debugviews | なし | デバッグ情報の UI ビューを使用できるようにします。 | DebugViews |
--drop <確率> | ドロップ確率 (0 - 100) | パケットをドロップさせる割合を指定します。 | PacketDropPercentage |
--god | なし | 権限がある場合、ゴッドモード でログインします。 | ConnectAsGod |
--grid <グリッド選択> | グリッド名または IP アドレス | 接続先グリッドを指定します。IP アドレスでも指定できます。 | GridChoice |
--help | なし | 指定可能なオプションがリストアップされたメッセージボックスを表示します。 | なし |
--helperuri <URI> | URI | 使用するヘルプの CGI プレフィックス ??? | HelperURI |
--ignorepixeldepth | なし | ピクセル深度を無視します。 | IgnorePixelDepth |
--inbw <ビット/秒> | ビット/秒 | 入力最大帯域幅を指定します。 | InBandwidth |
--loginpage <URL> | ページの URL | 使用するログインページ | |
--loginuri <URI> | URI | 接続先ログインサーバ | LoginURI |
--log | なし | ネットワークトラフィックを記録します。 | LogMessages |
--logfile <ファイル名> | ファイル名 | ログの出力先ファイル名を指定します。 | UserLogFile |
--login <ファースト・ネーム> <ラスト・ネーム> <パスワード> | ログインに使用するアカウントのファースト・ネーム、ラスト・ネーム、パスワード | ログインに使用する値を指定します。 | UserLoginInfo |
--multiple | なし | 複数のビューアが同時に起動していることを許可します。 | AllowMultipleViewers |
--noaudio | なし | クライアントから音が出ないようにします。 | NoAudio |
--noinvlib | なし | 持ち物ライブラリをリクエストしません。 | NoInventoryLibrary |
--no-verify-ssl-cert | なし | SSL の証明書を検証しません。 | NoVerifySSLCert |
--nopreload | なし | クライアントで使用するサウンドやビットマップの事前ロードを行いません。 | NoPreload |
--noprobe | なし | 起動時にハードウェアのチェックを行いません。 | NoHardwareProbe |
--noquicktime | なし | クライアントで Quicktime を使用しません。 | NoQuickTime |
--nosound | なし | クライアントから音が出ないようにします。 | NoAudio |
--novoice | なし | ボイスチャットを無効にします。 | DisableVoice |
--outbw <ビット/秒> | ビット/秒 | 出力最大帯域幅を指定します。 | OutBandwidth |
--purge | なし | 起動時にクライアントにダウンロードキャッシュをクリアさせます。 | PurgeCacheOnNextStartup |
--port <ポート番号> | ポート番号 | クライアントが使用する TCP ポートを設定します。同じローカルホームネットワークで SL を複数起動するときに役に立ちます。13000 と 13001 のようにして指定することになるでしょう。(指定できる範囲は 13000 から 13050 です) | ViewerPort |
--qa | なし | テストのための UI フィーチャーを有効にします。 | QAMode |
--quitafter <秒> | 終了するまでに待機する秒数 | 指定した時間待ってからクライアントを終了させます。 | QuitAfterSeconds |
--rotate | なし | アバターを右に向かせます。 (テスト用) | RotateRight |
--safe | なし | 設定をリセットしてからセーフモードで起動します。 | SafeMode |
--set <パラメタ> <値> | 第一引数は設定名、第二引数はそれに設定する値 | 指定した設定に設定する値を指定します。 | <パラメタ> に対応する設定 |
--settings <ファイル名> | ローカルファイル名 | ユーザ設定ファイルの名前を指定します。 | UserSettingsFile |
--skin <フォルダ> | フォルダ名 | 使用するスキンフォルダを指定します。 (korean, spanish など) | SkinFolder |
--url <SLurl> | SLurl | 開始する地域と位置を指定します。(例えば、secondlife://Ahern/128/128)
これはコマンドラインの最後の引数でなければなりません。 |
SecondLifeURL |
新しいコマンドライン引数を指定する
新しいコマンドライン引数を追加するには、設定ファイル app_settings/cmd_line.xml を使用してコマンドライン引数とユーザ設定を関連づけます。 1 つのパラメタは次のオプションをもつことができます。
- desc - パラメタの説明。
- short - パラメタに関連づく 1 文字のキャラクター。
- count - オプションに続くトークンの数。
- compose - オプションを複数回指定することができる場合は true 。
- positional - --name を指定しなくてもオプションを指定できる場合は true 。
- last_option - オプションが最後のオプションでなければならない場合は true 。
- map-to - オプションを関連づけるユーザ設定。
ファイルは LLSD 構文を使用します。既にあるオプションを参考にしてください。