Difference between revisions of "ラグ"

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{{Help/ja|Parent=Lag|BugFixes=*|Viewer=*|Glossary=*|OldInfo=*}}
{{Help/ja|Parent=Lag|BugFixes=*|Viewer=*|Glossary=*}}{{GettingStartedNav}}
ラグ。遅延。
{{RightToc|clear:right;}}


動作が遅くなった状態。これはサーバ、インターネット接続、オブジェクト、スクリプト、周囲にいるアバターの行動によって起こりえます。
ラグは Second Life を使っている時に反応が遅くなることを表現する俗称です。これはさまざまな原因によって起こる症状です。この記事ではラグの発生元と対処方法について説明します。


[[Second Life/ja|セカンドライフ]] (SL) ではいくつかの異なった種類のラグがあります。SL は非常に最先端のアプリケーションで、あなたのハードウェアにそうした限界を押し付けてきます。あなたが SL の世界を愉しんでいる間、ビデオカード、CPU、メモリ、ネットワークは少なからぬ負荷を強いられる事でしょう。
ログインするときに、ラグを軽減するために万事スムーズに動かなければならないコンポーネントがたくさんあります。それはコンピュータ、インターネット接続、Linden Lab のサーバや内部ネットワークやデータベースです。これらは順番に取り上げます。まずはスクリーンからはじめ、外に外に広げていきましょう。


== ビデオ{{anchor|Video}} ==
== コンピュータ ==


あなたのグラフィックカードは常にビジー状態になるでしょう。周囲の品々はほぼ常時動き回り、消え去り、また現われ、あなたが動き回るたびに常時テクスチャを読み込むことでしょう。
Second Life はグラフィック集約型でかつ、Linden Lab のサーバと通信するためにたくさんの帯域を使います。このため、コンピュータはビューワプログラムがほとんど問題なく動くようなものでないといけません。基礎的な情報は、[http://secondlife.com/support/system-requirements/?lang=ja-JP 動作環境] を参照してください。


あらかじめ "固定" されたマップを用いた 3D 環境が普通の、殆どの 3D ゲームで採用されているいくつかの非常に高速なアルゴリズム (すなわち BSP ツリー法) は、常に変化するという SL 世界の性質により用いる事ができませんでした。これは殆どの 3D ゲームで得られるよりは低いフレームレート (Frames-Per-Second, FPS) しかここでは得られない事を意味します。
=== グラフィック・ハードウェア ===


以下の点に留意してください: 最新のグラフィックカードを使い、動きのない静かな土地に居たとしても、フレームレートが 10~20 fps にしかならないのは、全く普通です。描画距離設定は、フレームレートに最も影響するものの一つです。非常に低いフレームレートしか得られない場合、まず最初に、描画距離設定を低めることをお勧めします。
モニターとグラフィックカード、またはグラフィックチップはスクリーンに表示される画像を一緒になって生成するものです。グラフィックチップはものすごくスピードに優れています。最も遅いのは「統合グラフィック」で、マザーボードのチップセットの一部とメインコンピュータのメモリを使ってグラフィック計算を行うものです。独自にメモリをもつ分離したグラフィックカードのほうがよっぽど速いです。


編集 メニュー > 環境設定 (あるいは {{KeyCombo|ctrl=*|P}}) の 表示 タブでその設定ができます。カスタム のチェックを入れ、描画距離のスライダを左へ寄せてください。
[[Typical Frame Rate Performance by Graphics Card/GPU|Graphics Card Chart]] には Second Life のパフォーマンスの範囲の比較が載っていますが、設定や 3D 世界のどこにいるかによってフレームレートは違ってきます。もっと最近のグラフィックカードのランキング比較が [http://www.tomshardware.com/reviews/best-graphics-card,2387-7.html Tom's Hardware Guide] にあります。このリストのもっとも低いいくつかのグループは Second Life をまともに動かすことができないでしょう。


あなたのビデオドライバも、パフォーマンスに大きく影響します。ビデオカードの製造元は常に、動作を高速化する工夫を重ねており、それを新しいドライバに組み込んでいます。あなたのドライバがいくつか前のバージョンであるならば、アップデートを強くお勧めします。以下を参照してください。
Second Life の世界は大きく、かつ「生きて」います (常に変動しています) 。このため、他の 3D ゲームでは使っていないような場所ですごく早いアルゴリズム (例えば、BSP ツリーやプリコンパイル・マップなど) が使われています。その代わりに、リアルタイムでビューを生成するためのデータをダウンロードして 3D ビューに変換する必要があります。つまり、たいていの他のゲームに比べて、低い Frames-Per-Second (FPS) になります。


*[[Graphics Cards]]
そんなに多くの人が Second Life を "fast twitch" 戦闘のような活動に使うわけではないので、若干の低いフレームレートは許容できます。フレームレートがいくつになっているかを調べるには、メニューの '''表示 > 地域の統計情報''' で [[統計バーの見方|統計]] ウィンドウを開きます。
*[[How to identify your graphics card]]
*[[Updating drivers]]


== CPU ==
グラフィックカードの詳しい情報や問題点はこちらにあります:


他のアプリケーションに比べると、CPU は SL のために多くの処理を行ないます。周囲で動く全ての物は更新されなければならないという SL はとても変化に富んだ世界です。SL を起動している間じゅうずっと、CPU は殆ど 100% 占有されるでしょう。SL の動的な性質により、新型のビデオカードよりも CPU の方が動作の改善に影響することもしばしばです。
* '''[[Graphics Cards]]''' - グラフィックカードを選択するにあたっての情報
* '''[[How to identify your graphics card]]'''
* '''[[Updating drivers/ja|ドライバの更新方法]]''' - 最新のドライバーのパフォーマンスをちょっと上げる方法


== ネットワーク{{anchor|Network}} ==
=== グラフィック設定 ===


あなたのインターネット回線も、特に飛行している間は、膨大に使われるでしょう。立ち止まっている間は 20~50kbps、動き回ったり混雑した場所に居るときは最大で数百 kbps の帯域が使われると思ってください。
グラフィック設定の主な設定項目は [[Preferences Window Guide|環境設定]] ウィンドウにあり、'''編集 > 環境設定 > 表示''' タブからアクセスできます。メインの「品質およびパフォーマンス」スライドバーを使って複数の設定を一挙に変え、速くしたり詳細な 3D ビューにしたりします。「カスタム」にチェックを入れて、詳細な設定項目を見てください。


これら CPU、ビデオカード、ネットワークはラグの三大要因です。しばしば、一つがラグに陥ると、その他もラグに陥ったように見えることがあります。ここで、それぞれを高速化するポイントを挙げてみたいと思います。いったん全てのラグの原因を除いたならば、元に戻り、速度と引き換えにしてでも有効にしたい設定を有効にしてください。
低パフォーマンスのビデオカードの場合は、次の設定をすることで、質を犠牲にしてスピードアップします。フレームレートが高いときは、いくつかをより高く設定できるでしょう:


== ラグを解消するヒント{{anchor|Tips on Reducing Lag}} ==
'''ウィンドウ内で Second Life を起動:''' - チェックを外して低い解像度にします。


=== ビデオ ===
'''描画距離:''' - ラグに影響する単独首位で重要な設定項目は、3D 世界の見える距離です。距離が 2 倍になると、ダウンロードして表示しなければならないデータの量は (面積または体積で) 4-8 倍に膨れ上がります。このため、スライドバーをずらして低くするとだいぶ違ってくるのです。


最低限のハードウェア構成であるか、異常終了が発生しているユーザにお勧めの設定です。
'''シェーダー、反射詳細、アバター表示:''' - 全てのチェックを外します。
環境設定ダイアログを開き ({{KeyCombo|ctrl=*|P}}、あるいは 編集 メニュー > 環境設定)、表示 タブで以下の設定を行なってください。
* "品質および実行" のスライダを左端 (低) にしてください。
* "カスタム" のチェックを入れてください。
その上で、
* 全てのチェックボックスで、チェックを外してください。
* "描画距離" を 64 にしてください。(描画速度に一番影響するので重要です。)
* "最大パーティクル数" を 256 にしてください。(初期値は 4086 です。[Alt]+[Shift]+[=] で一時的に設定を変更することもできます。)
* "メッシュ詳細" のスライダを全て左端へ寄せてください。
* "地形詳細" を "低" にしてください。
* "ウィンドウ内で Second Life を起動" のチェックを外してください。(ダイアログの最上部)
* "ウィンドウ・サイズ" を低め、例えば 800x600 や 1024x768 にしてください。
"ハードウェア・オプション" ボタンを押してください。"ハードウェア設定" ダイアログが表示されるので、そこで以下の設定をしてください。
* "AGP アクセラレーション" が表示されていたらチェックを入れてください。
* "アンチエイリアシング" は "無効" にしてください。
* "VDO を有効化" のチェックは外してください。(チェックを入れると、機種によっては動作が不安定になります。)
* "テクスチャ記憶" のサイズは、メモリが 512MB 以下ならば小さく、それ以上ならばより大きく設定してください。
* "フォグの距離比率" はあまり描画速度に影響しないので、好みに応じて設定してください。(このオプションは、前のダイアログの "基本シェーダー" のチェックが外れている場合のみ設定可能です。基本シェーダーがチェックされている場合、このオプションの値は 世界 メニュー > 環境設定 > 環境編集 > 空の高度な編集 ボタン > 視界の増幅 によって設定されます。)
以下の設定は廃止された模様です。
* (訳注: 対応する日本語版の表示/操作が不明のため略します。)


加えて、最新のビデオドライバがインストールされていることを確認する事はとても有益です。一年以上前のドライバを使っているならば、アップデートすることで明らかな改善を得られる可能性があります。
'''ライティング詳細、地形詳細:''' - それぞれ、太陽と月のみ、低に設定します。


=== ネットワーク ===
'''最大パーティクル数:''' - 256 にします。


==== 帯域 ====
'''メッシュ詳細:''' スライドバーを左端にします。
ウィンドウの隅に、小さな縦方向の表示があります。(表示されていないならば 編集 メニュー > 環境設定 > 一般 タブ > オーバーレイ・バーに検索パネルを表示 のチェックを外してください。) 左側はパケットロス、右側は現在の帯域を示しています。それらは割合に応じて緑、黄、赤に変化します。


ラグに関して、帯域はパケットロスほどには重要でありません。パケットロスに関して何らかの表示を目にしたならば、良くないしるしです。それがいつも一瞬で済むか、大人数の非常に混み合った場所で起こるならば、まだ普通です。しかし人気のない場所や飛行中に、著しい量のパケットロスが発生するならば、編集 メニュー > 環境設定 > ネットワーク タブで帯域を設定し直す必要があるかもしれません。ここで例外となるのは、パケットロスが毎日決まった時間帯 (ネットワークが混雑する時間帯) に発生しているように思われる場合です。
'''ハードウェア・オプションボタン''' - 詳細な設定項目のあるウィンドウを開きます:


# 標準値として 300 kbps から開始してください。
: '''''フィルタリング:''''' - チェックをつけないままにします。
# 全くパケットロスが発生していないけれども、周囲の表示が遅すぎると感じられ、かつ帯域表示がときどき黄や赤になるならば、帯域設定を高めてください。
: '''''アンチエイリアシング:''''' - 無効にします。
# パケットロスが発生しているならば、それが止むまで帯域設定を低めてください。
: '''''VBO を有効化: - オンにします。
: '''''テクスチャメモリ (MB):''''' - 通常はグラフィックカードのメモリサイズと同じにします。
: '''''フォグの距離比率:''''' - このオプションは先のダイアログで「基本シェーダー」オプションがチェックされている場合にのみ有効です。基本シェーダーオプションのチェックを外すと、フォグの距離比率は上のメニューの '''世界 > 環境の設定 > 環境編集 > 空の高度な設定 ボタン > 視界の増幅''' によって決まることになります。


==== ディスクキャッシュのサイズ ====
=== CPU とメモリ ===
Pathfinder Linden は、200MB が妥当な設定だと提案しています。あまり少なく設定すると、常に延々とダウンロードする破目になります。200MB がサイズと負荷の妥協点として適当に思えます。


また、帯域が充分でなかったり、CPU 負荷を幾分減らしたいならば、ストリーミング オーディオ (編集 メニュー > 環境設定 > 音声とビデオ タブ > ストリーム環境設定) を無効にするのも良いでしょう。
Second Life のビューワプログラムはコンピュータのリソースをたくさん使いがちです。Windows システムでは、'''Ctrl-Alt-Del''' を押すと「Windows タスク マネージャ」が開き、パフォーマンスタブで現在の CPU 使用率を見ることができます。もし 100% になっていたら、一つの選択肢は、起動していた他のプログラムを全て閉じることです。ビューワの設定を減らしたり、要求水準の低い代替ビューアを使用したりすることも選択肢として考えられます。


=== CPU/メモリ ===
プログラムはメインメモリの数百 MB を消費します。物理メモリが消費しつくされると、たいていのコンピュータはデータをハードディスクに一時的にスワップアウトします。これはものすごく遅いです。「コミットチャージ」(実際のメモリ消費量) がコンピュータに積まれている物理 RAM よりも大きい場合は、2 つの選択肢があります。他のプログラムを閉じて SL ビューワの設定を低くするか、もしくはコンピュータにメモリを追加するかです。


* SL を始める前に、コンピュータを再起動しておくと、よりよい動作が得られます。
目安として、512MB だとかろうじて使用でき、768MB だと最低の設定で使用でき、1GB は適当で、それ以上にすると、特に他のプログラムを同時に動かしたいときには良いでしょう。
* SL を実行している間は、可能な限りバックグラウンドのプログラム、特に (Kazaa, Gnutella, Shareaza 等の) P2P プログラムは、終了させましょう。
* 時々ハードディスクをデフラグしましょう。
* SL は 1GB (1024MB) のメモリで最も良く動作します。メモリは多いほど良いですが、1GB を超えると、さほど違いは出ません。


ヒント: Second Life の実行中にバックグラウンドでプログラムを使う場合、SecondLife.exe のタスク優先度を低めることで、動作の改善が得られるかもしれません。(訳注: Windows 場合。タスクマネージャの [プロセス] タブで SecondLife.exe を右クリック > 優先度の設定 > 通常 より下をチェックする。) ただし SL クライアントの動作が遅くなりますので、本当に必要な場合に限ります。私は SL の実行中に Web を閲覧する場合、しばしばこの設定を行ないます、というのも SL が CPU を占有してブラウザが非常に遅くなってしまうからです。
== インターネット接続 ==


== 追加情報 ==
Second Life は Linden Lab サーバと絶えずコミュニケーションをとることが求められます。データのスピードは新しいロケーションに最初に到着したときや、忙しく動き回っている時、またはたくさんの人が行ったり来たりするエリアにいるときに最大となります。これらはすべて、全部見ることができるように新しいデータを送るよう要求を出します。1つの回線の接続速度が最低でも 500 キロビット/秒 (kbps) であることが、Second Life を快適に動かすのに必要です。


* ビデオとネットワークの状態は [Alt]+[1] で見られます。
無線ルータや完全な無線接続では、このような速度は出せないかもしれません。ダイアルアップ接続は Second Life を使うには明らかに遅すぎます。いったん周辺のものをダウンロードしてしまえば、どこにいても帯域は 4 ~ 50 キロビット/秒に落ち着きます。
* ビジーでない場所での平均的なフレームレートは 10~20 FPS です。
* ビジーでない場所での平均的な消費帯域は 20~50 kbps です。


=== ラグが生じる典型的なケース ===
おかしな話ですが、高すぎる接続速度も問題を起こすことがあります。コンピュータは流れてきた新しいデータを使って何かをしなければなりません。たくさんありすぎると、データパケットを紛失し、再送信してもらうことにもなります。これが問題をさらに悪化させます。「統計バー」はパケットロスをパーセンテージで表示します。常に 0% より高いものがあれば、上のメニューの '''編集 > 環境設定 > ネットワーク > 最大帯域幅''' にアクセスし、値を低くしてパケットロスを減らしてください。一方、接続速度が速くて処理できるなら、帯域を増やしてデータのダウンロードを速くできます。
* 描画距離の設定が大きすぎる
* 近くに物理属性のオブジェクトが沢山ある
* 近くに多くのアバターが居る
* あなた自身が移動中である。(それによって多くの地形、テクスチャ、音が読み込まれる。)
* あなた自身、あるいは他のアバターが音を出したり、アニメーションを実行している。
* 近くで多くのオブジェクトが移動している
* 描画設定をリッチに設定している。(例えばローカル ライト、バンプ マッピング、水のさざ波、影、等)


[[Category:Text from In-world Notecards/ja|Lag]]
同じタブにある '''キャッシュ:''' では、ハードドライブにサーバから送られたデータを保存する量を設定します。これにはテクスチャ、アニメーション、持ち物リスト、サウンドクリップ、その他アイテムが含まれています。高い設定にしておくと、見るたびにアイテムのダウンロードを繰り返さないようになります。
[[Category:Tutorials/ja|Lag]]


==See Also==
ストリーミング音楽やビデオメディア、ボイスチャットはみんな要求帯域を増やします。上のメニューの '''編集 > 環境設定 > 音声とビデオ > ストリーム環境設定:''' を使ってストリーミングをオフにします。'''編集 > 環境設定 > ボイスチャット > ボイスチャットを有効にする''' を使ってオフにします。ボイスチャットは Vivox の付属プログラムも使って動作するので、オフにすると CPU 使用率も下がります。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B0 Wikipedia: ラグ]
 
== サーバサイド・ラグ ==
 
Linden Lab のサーバはマップ地域で起こる全てのことを記録すると同時に、地域を見ることができるユーザ全員に情報を送らなければなりません。たくさんやることがあると、シミュレータのフレームレートを下げ、データが失われないようにします。オブジェクトに関するデータを取得し各ユーザに送信するのに通信が大量に入ると、溜ってしまうことがあります。ラグにはさまざまな原因があるので、サーバサイド・ラグが原因となっているときには [[統計バーの見方#シミュレーター|統計]] ウィンドウでわかります。
 
サーバがビジーになる原因になる事象:
 
* 物理 (物理属性が有効の) オブジェクトが地域にたくさんある
* 多くのユーザが地域にいる、言い換えれば地域を見ることができる。各ユーザに誰がいるかのデータを送らなければならないため
* オブジェクトに埋め込まれているスクリプトが地域の中でたくさん起動している
* テクスチャの変更がたくさんある
 
[[Category:Text from In-world Notecards|Lag]]
[[Category:Tutorials|Lag]]
 
==関連項目==
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B0 Wikipedia ラグ]
* [http://analutetia.com/blog/anatomy-of-lag/ Anatomy of Lag Article]
* [[Packet Loss]]
* [[Packet Loss]]
* related [[Knowledge Base/ja]] articles:
* related [[Knowledge Base]] articles:
**{{slkb|4207|I have a lot of lag. How can I improve performance?}}
**[[I have a lot of lag.  How can I improve performance|I have a lot of lag. How can I improve performance?]]
**{{slkb|4237|How do I check for packet loss (network lag)?}}
**[[How do I check for packet loss (network lag)|How do I check for packet loss (network lag)?]]
**{{slkb|4426|How many avatars can I have on my region at once without causing serious problems with lag?}}
**[[How many avatars can I have on my region at once without causing serious problems with lag|How many avatars can I have on my region at once without causing serious problems with lag?]]
**{{slkb|4782|Typical Frame Rate Performance by Graphics Card/GPU}}
**[[Typical Frame Rate Performance by Graphics Card/GPU|Typical Frame Rate Performance by Graphics Card/GPU]]

Latest revision as of 20:17, 30 April 2010

ラグは Second Life を使っている時に反応が遅くなることを表現する俗称です。これはさまざまな原因によって起こる症状です。この記事ではラグの発生元と対処方法について説明します。

ログインするときに、ラグを軽減するために万事スムーズに動かなければならないコンポーネントがたくさんあります。それはコンピュータ、インターネット接続、Linden Lab のサーバや内部ネットワークやデータベースです。これらは順番に取り上げます。まずはスクリーンからはじめ、外に外に広げていきましょう。

コンピュータ

Second Life はグラフィック集約型でかつ、Linden Lab のサーバと通信するためにたくさんの帯域を使います。このため、コンピュータはビューワプログラムがほとんど問題なく動くようなものでないといけません。基礎的な情報は、動作環境 を参照してください。

グラフィック・ハードウェア

モニターとグラフィックカード、またはグラフィックチップはスクリーンに表示される画像を一緒になって生成するものです。グラフィックチップはものすごくスピードに優れています。最も遅いのは「統合グラフィック」で、マザーボードのチップセットの一部とメインコンピュータのメモリを使ってグラフィック計算を行うものです。独自にメモリをもつ分離したグラフィックカードのほうがよっぽど速いです。

Graphics Card Chart には Second Life のパフォーマンスの範囲の比較が載っていますが、設定や 3D 世界のどこにいるかによってフレームレートは違ってきます。もっと最近のグラフィックカードのランキング比較が Tom's Hardware Guide にあります。このリストのもっとも低いいくつかのグループは Second Life をまともに動かすことができないでしょう。

Second Life の世界は大きく、かつ「生きて」います (常に変動しています) 。このため、他の 3D ゲームでは使っていないような場所ですごく早いアルゴリズム (例えば、BSP ツリーやプリコンパイル・マップなど) が使われています。その代わりに、リアルタイムでビューを生成するためのデータをダウンロードして 3D ビューに変換する必要があります。つまり、たいていの他のゲームに比べて、低い Frames-Per-Second (FPS) になります。

そんなに多くの人が Second Life を "fast twitch" 戦闘のような活動に使うわけではないので、若干の低いフレームレートは許容できます。フレームレートがいくつになっているかを調べるには、メニューの 表示 > 地域の統計情報統計 ウィンドウを開きます。

グラフィックカードの詳しい情報や問題点はこちらにあります:

グラフィック設定

グラフィック設定の主な設定項目は 環境設定 ウィンドウにあり、編集 > 環境設定 > 表示 タブからアクセスできます。メインの「品質およびパフォーマンス」スライドバーを使って複数の設定を一挙に変え、速くしたり詳細な 3D ビューにしたりします。「カスタム」にチェックを入れて、詳細な設定項目を見てください。

低パフォーマンスのビデオカードの場合は、次の設定をすることで、質を犠牲にしてスピードアップします。フレームレートが高いときは、いくつかをより高く設定できるでしょう:

ウィンドウ内で Second Life を起動: - チェックを外して低い解像度にします。

描画距離: - ラグに影響する単独首位で重要な設定項目は、3D 世界の見える距離です。距離が 2 倍になると、ダウンロードして表示しなければならないデータの量は (面積または体積で) 4-8 倍に膨れ上がります。このため、スライドバーをずらして低くするとだいぶ違ってくるのです。

シェーダー、反射詳細、アバター表示: - 全てのチェックを外します。

ライティング詳細、地形詳細: - それぞれ、太陽と月のみ、低に設定します。

最大パーティクル数: - 256 にします。

メッシュ詳細: スライドバーを左端にします。

ハードウェア・オプションボタン - 詳細な設定項目のあるウィンドウを開きます:

フィルタリング: - チェックをつけないままにします。
アンチエイリアシング: - 無効にします。
VBO を有効化: - オンにします。
テクスチャメモリ (MB): - 通常はグラフィックカードのメモリサイズと同じにします。
フォグの距離比率: - このオプションは先のダイアログで「基本シェーダー」オプションがチェックされている場合にのみ有効です。基本シェーダーオプションのチェックを外すと、フォグの距離比率は上のメニューの 世界 > 環境の設定 > 環境編集 > 空の高度な設定 ボタン > 視界の増幅 によって決まることになります。

CPU とメモリ

Second Life のビューワプログラムはコンピュータのリソースをたくさん使いがちです。Windows システムでは、Ctrl-Alt-Del を押すと「Windows タスク マネージャ」が開き、パフォーマンスタブで現在の CPU 使用率を見ることができます。もし 100% になっていたら、一つの選択肢は、起動していた他のプログラムを全て閉じることです。ビューワの設定を減らしたり、要求水準の低い代替ビューアを使用したりすることも選択肢として考えられます。

プログラムはメインメモリの数百 MB を消費します。物理メモリが消費しつくされると、たいていのコンピュータはデータをハードディスクに一時的にスワップアウトします。これはものすごく遅いです。「コミットチャージ」(実際のメモリ消費量) がコンピュータに積まれている物理 RAM よりも大きい場合は、2 つの選択肢があります。他のプログラムを閉じて SL ビューワの設定を低くするか、もしくはコンピュータにメモリを追加するかです。

目安として、512MB だとかろうじて使用でき、768MB だと最低の設定で使用でき、1GB は適当で、それ以上にすると、特に他のプログラムを同時に動かしたいときには良いでしょう。

インターネット接続

Second Life は Linden Lab サーバと絶えずコミュニケーションをとることが求められます。データのスピードは新しいロケーションに最初に到着したときや、忙しく動き回っている時、またはたくさんの人が行ったり来たりするエリアにいるときに最大となります。これらはすべて、全部見ることができるように新しいデータを送るよう要求を出します。1つの回線の接続速度が最低でも 500 キロビット/秒 (kbps) であることが、Second Life を快適に動かすのに必要です。

無線ルータや完全な無線接続では、このような速度は出せないかもしれません。ダイアルアップ接続は Second Life を使うには明らかに遅すぎます。いったん周辺のものをダウンロードしてしまえば、どこにいても帯域は 4 ~ 50 キロビット/秒に落ち着きます。

おかしな話ですが、高すぎる接続速度も問題を起こすことがあります。コンピュータは流れてきた新しいデータを使って何かをしなければなりません。たくさんありすぎると、データパケットを紛失し、再送信してもらうことにもなります。これが問題をさらに悪化させます。「統計バー」はパケットロスをパーセンテージで表示します。常に 0% より高いものがあれば、上のメニューの 編集 > 環境設定 > ネットワーク > 最大帯域幅 にアクセスし、値を低くしてパケットロスを減らしてください。一方、接続速度が速くて処理できるなら、帯域を増やしてデータのダウンロードを速くできます。

同じタブにある キャッシュ: では、ハードドライブにサーバから送られたデータを保存する量を設定します。これにはテクスチャ、アニメーション、持ち物リスト、サウンドクリップ、その他アイテムが含まれています。高い設定にしておくと、見るたびにアイテムのダウンロードを繰り返さないようになります。

ストリーミング音楽やビデオメディア、ボイスチャットはみんな要求帯域を増やします。上のメニューの 編集 > 環境設定 > 音声とビデオ > ストリーム環境設定: を使ってストリーミングをオフにします。編集 > 環境設定 > ボイスチャット > ボイスチャットを有効にする を使ってオフにします。ボイスチャットは Vivox の付属プログラムも使って動作するので、オフにすると CPU 使用率も下がります。

サーバサイド・ラグ

Linden Lab のサーバはマップ地域で起こる全てのことを記録すると同時に、地域を見ることができるユーザ全員に情報を送らなければなりません。たくさんやることがあると、シミュレータのフレームレートを下げ、データが失われないようにします。オブジェクトに関するデータを取得し各ユーザに送信するのに通信が大量に入ると、溜ってしまうことがあります。ラグにはさまざまな原因があるので、サーバサイド・ラグが原因となっているときには 統計 ウィンドウでわかります。

サーバがビジーになる原因になる事象:

  • 物理 (物理属性が有効の) オブジェクトが地域にたくさんある
  • 多くのユーザが地域にいる、言い換えれば地域を見ることができる。各ユーザに誰がいるかのデータを送らなければならないため
  • オブジェクトに埋め込まれているスクリプトが地域の中でたくさん起動している
  • テクスチャの変更がたくさんある

関連項目