Difference between revisions of "Compiling the viewer (Mac OS X)/ja"

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{{Multi-lang|Compiling_the_viewer_(Mac_OS_X)|ja}}
{{CompileNav}}
{{CompileNav}}


以下が、Second LifeビューアをMac OS Xでコンパイルするための手順です。その他のプラットフォームについては[[Get source and compile/ja|Compiling the viewer]]を見てください。
最新の情報は、[[Project Snowstorm]] ページをご確認ください。


このページの他に、[[source downloads]]にある表の'''Build Notes'''の欄も確認してください。
= 開発ツールの入手 =


= 開発環境 =
* '''Xcode 3''': ほとんどの Linden 担当者は、Macintosh コンピュータでビルドするのに、Xcode 3.2 を Snow Leopard (OS X 10.6) で使っています。話を簡単にするために、mpkg の内容を全てインストールすることをお奨めします。ちなみに、最近のバージョンの Xcode には、3.1 互換のビルドオプションがあります。([[Talk:Compiling_the_viewer_(Mac_OS_X)#Trying_newer_versions_of_tools]] を参照してください。最近の Xcode (3.2.4) は大丈夫です。)
* '''Xcode 4''': 2011/06/08 現在、Xcode 4 ではうまくいきません。
* '''CMake''': CMake を [http://www.cmake.org cmake.org] から入手するか、[http://macports.org/ MacPorts] を使い、'port install cmake' でインストールします。CMake 2.6 以上が必須です。将来、CMake 2.8 以降が必須となるかもしれません。
* '''Command line Makefiles''': Apple の Xcode に同梱されています。Apple の Xcode をダウンロードしてインストールしてください。


Linden社ではMacintoshコンピュータ上でビルドするためにLeopardのXCode3.0を使用しています。(もしくはいくつかはXCode2.4を用いています。)話を簡単にするために、mpkgの内容をすべてインストールしてください。
= ソースコードのダウンロード =


以下の他のサードパーティが所有しているライブラリをインストールする必要があるでしょう。
Linden Lab の [[Project Snowstorm]] は [[version control repository|バージョン管理リポジトリ]] に [http://mercurial.selenica.com Mercurial] と [http://bitbucket.org Bit Bucket] を採用しています。リポジトリは[http://hg.secondlife.com こちら]にあります。必要に応じて、''viewer-development''、''viewer-beta''、''viewer-release''、その他諸々を漁ってください。初めての場合は、おそらく ''viewer-release'' か ''viewer-beta'' を取得するのがいいでしょう。''viewer-developer'' は1週間に数回更新されるからです。しかしそうではなくて、最新のソースコードで作業したいという場合は、[[Project Snowstorm]] の最新ビルドや bitbucket の ''viewer-developer'' を漁ってください。
<br />
<br />
リンデン社では、MacintoshコンピュータでのコンパイルにXCode 2.4.1を使っています。話を簡単にするために、mpkgの内容をすべてインストールしてください。


= ファイルのインストール =
== 前提ライブラリのインストール ==
== CMake (1.21以降)  ==


http://www.cmake.org のDownloadページの、最下部にあるcomplete download pageから、CMake 2.4.8をインストールします。
ビューアのビルドによっては、前提ライブラリに依存しているものがあります(前提ライブラリの利用を敬遠していたり、許可されていなかったりする開発者のために、他のオープンソースライブラリも提供されています)。Linden の担当者はこれらのライブラリを配布しませんので、ライブラリパッケージをダウンロードしてあっても、これらのライブラリは別に取得/インストールしなければなりません。(ライセンス制約の関係からこうなっています。Linden の担当者にお願いしないでください。Linden の担当者は既に許可を求めて、断られています。だから、自分で取得してください。)
 
== ソース、ライブラリ、アートワーク ==
 
コンパイルに必要なソースファイル、コンパイル済みの第三者のライブラリ、アートワークファイルは、[[source downloads]]のページから入手できます。Mac/Linux (LF) sourceと、Mac libraryと、Artworkのzipファイルをダウンロードします。
 
ダウンロードしたアーカイブを同じディレクトリに解凍します。そのディレクトリの名前には、空白を含まないようにします。例えば、アーカイブをダウンロードしたディレクトリで、次のようにします。(ここで x.x.x.xはバージョン番号で、例えば 1.14.0.1 となります。)
 
$ tar xvfz slviewer-src-x.x.x.x.tar.gz
$ tar xvfz slviewer-darwin-libs-x.x.x.x.tar.gz
$ unzip slviewer-artwork-x.x.x.x.zip
 
Stuffit がインストールされていると、ダウンロードしたときに .gz が自動的に伸長されて取り除かれます。その場合は、tar xvf のように z オプションを付けずに解凍します。.zip は、自動的に解凍されてしまいます。ブラウザで、ダウンロードファイルをクリックするのではなく、リンクを右クリックしてDownload Linked Fileを選ぶと、.gzと.zipのままダウンロードできるかもしれません。
 
正確なファイル名はバージョンによって異なります。
 
ダウンロードしたアーカイブをダブルクリックして解凍した場合には (それぞれのアーカイブは別のフォルダとして解凍されますが)、フォルダをドラッグして別のフォルダに重ねると、同じ名前のフォルダの内容は、Windowsのようにマージされるのではなく、古いフォルダが新しいフォルダの内容で置き換わってしまうという点に注意してください。
 
[[source downloads]]のページにダウンロードしたビューアのバージョンに特有の特別なコンパイルの注意 (Build Note) があれば、その内容も確認してください。
 
== ライブラリを自分でコンパイルしてイントールする (オプション) ==
 
リンデン社では、皆さんの便宜を図る目的で、配布の許可が得られたライブラリをパッケージにまとめて、ダウンロードして開発用ディレクトリに解凍すればいいようにしています。[[#ソース、ライブラリ、アートワーク|前述の手順]]に従うと、あらかじめコンパイル済みの第三者のライブラリの開発用ファイルがインストールできます。それを使う代わりに、このライブラリを自力でコンパイルしたい人は、[[Compiling the viewer libraries (Mac OS X)|別のページ]]の説明を見てください。
 
== オープンソースでないライブラリのインストール ==
 
ビューアは、いくつかのオープンソースでないライブラリを必要とします。リンデン社は、これらのライブラリの開発用ファイルを配布していないので、ダウンロードのページからライブラリパッケージを入手した場合でも、個別にダウンロードしてインストールする必要があります。(これは、ライセンスの制約によるものです。リンデン社では、これらのライブラリの開発ファイルを配布できるように努力しましたが、許可が得られませんでした。ですから、これ以上いろいろ言わず、自分で入手してください。)


=== Fmod ===
=== Fmod ===
#[http://www.fmod.org/index.php/download fmod 3.75 programmers api for macintosh]をダウンロードして解凍。
(要手順、{{jira|STORM-406}} と {{jira|OPEN-6}} 参照のこと)
#*(これよりも新しいバージョンをダウンロードしない。v3.75を使うこと。)
#解凍したファイルを以下のようにコピーする。'''x86用ライブラリの名前を変更する点に注意'''。


$ mkdir -p linden/libraries/include
== Autobuild を使ったビューアのビルド ==
$ mkdir -p linden/libraries/powerpc-darwin/lib_debug
Autobuild の設定、Autobuild を使ったビルドは、全てのプラットフォームで共通です。完全な手順は [[Build_Viewer_With_Autobuild]] にあるかもしれません。
$ mkdir -p linden/libraries/powerpc-darwin/lib_release
$ mkdir -p linden/libraries/i386-darwin/lib_debug/
$ mkdir -p linden/libraries/i386-darwin/lib_release
$ cp -p fmodapi375mac/api/inc/*.h linden/libraries/include
$ cp -p fmodapi375mac/api/inc/*.h linden/libraries/include
$ cp -p fmodapi375mac/api/lib/libfmod.a linden/libraries/powerpc-darwin/lib_debug
$ cp -p fmodapi375mac/api/lib/libfmod.a linden/libraries/powerpc-darwin/lib_release
$ cp -p fmodapi375mac/api/lib/libfmodx86.a linden/libraries/i386-darwin/lib_debug/libfmod.a
$ cp -p fmodapi375mac/api/lib/libfmodx86.a linden/libraries/i386-darwin/lib_release/libfmod.a


= ビューアのビルド =
== Xcode ==


== 始め方 ==
[[Build_Viewer_With_Autobuild]] の設定手順に従って操作していれば、''build-darwin-i386'' というディレクトリがソースディストリビューションのルートに作成されていることでしょう。そのディレクトリの中に、''SecondLife.xcodeproj'' というプロジェクトファイルがあり、それが Xcode で使えます。開くとビルドできるように正しく設定されるはずなので、あとは ''Build and Run''' をすればいいです。


=== 1.20 以前 (pre-CMake) ===
== ビルドされたビューアはどこ? ==


#XCodeを起動し、プロジェクトファイル'linden/indra/newview/macview.xcodeproj'を開きます。
ビルド設定を RelWithDebug (デフォルト)でビルドしたとすると、ビルドされたビューアは<code>build-darwin-i386/newview/RelWithDebInfo/Second Life.app</code>に格納されます。{{KBnote|ビルド設定を変更すると、中間ファイルの格納ディレクトリもそれに従って変更されます。例えば <code>RelWithDebInfo</code> から <code>Release</code> のようになります。2つの設定によって生成されたファイルは、お互い他の設定で生成されたファイルに影響を及ぼしません。}}
#'libraries'または'llcommon'をアクティブターゲットに設定し、アクティブなビルド構成を選択して、librariesをビルドします。
#その後、'newview'をアクティブターゲットに設定し、アクティブなビルド構成を選択してプロジェクトをビルドします。


PPCビルドのためにgccバージョンを変更した場合は、4.0にgccを戻しておきます。
新しくコンパイルしたビューアを起動する方法の一つは、Finder を使ってフォルダにアクセスし、アプリケーションをダブルクリックすることです。他の方法として、エイリアスを作成する方法があります。作成したら、そのエイリアスを使いやすいところに配置するとよいでしょう。


$ sudo gcc_select 4.0
= ユニットテストのビルド =
 
XCode で 'linden/indra/test/MacTester.xcodeproj' というプロジェクトを開き、'MacTester' を Active Target に指定し、ビルドします。
=== 1.21以降 (CMake) ===
#<code>linden/indra</code>ディレクトリへ移動し、<code>develop.py</code>を実行します。.
#XCodeを起動し、プロジェクトファイル'linden/indra/newview/build-darwin-universal/SecondLife.xcodeproj'を開きます。,
#プロジェクトをビルドします。
 
== ビルド構成について ==
 
=== 1.20以前 (pre-CMake) ===
; Development : この構成は、デバッグに向きます。コンパイルによってできるSecond Lifeアプリケーションは、コンパイルしているホストのアーキテクチャ用になります。
; Deployment : この構成は、デバッグがしにくくなる代わりにDevelopmentの場合よりも高速に動作します。コンパイルによってできるSecond Lifeアプリケーションは、コンパイルしているホストのアーキテクチャ用になります。
; Universal : この構成は、Deploymentと同様ですが、コンパイル結果はppcでもi386でもどちらのアーキテクチャでも実行できるものになります。


=== 1.21以降 (CMake) ===
= うまくいかないとき =
; Debug: このconfigurationは、デバッグに向きます。コンパイルによってできるSecond Lifeアプリケーションは、コンパイルしているホストのアーキテクチャ用になります。最適化されていない、デバッグシンボルを含みます。
; RelWithDebInfo : 主にLL_DEBUGの定義を外したDebug構成と同様です。これはビューアの速度の低下を伴う、厳密なチェックの顕著な状態を無効化します。最適化されていない、デバッグシンボルを含みます。
; Release : 最適化され、デバッグ情報を含みません。


== ポストビルドステップ ==
* [[IRC]] (irc.freenode.net #opensl) で助けを求めてください。
ビルド後のいくつかの思いがけない状態を扱うには、[http://radio-boomslang.shacknet.nu/~bb/archives/2007/09/16/index.html#e2007-09-16T19_05_06.txt Barney Boomslang post build tips]を参照します。 (全てがあなたの参考になるわけではありませんが、それでも確認する価値はあります。)
* [[SLDev|opensource-dev メーリングリスト]]で助けを求めてください。
*  直してください: [[Modifying CMake Files]] そしてぜひ、パッチを提供してください!


= ユニットテストのビルド =
= パッチの提供 =
From XCodeから、プロジェクト'linden/indra/test/MacTester.xcodeproj'を開き、, アクティブターゲットに'MacTester'を設定してビルドします。
たぶんずっと先になるでしょうが、ソースコードに変更を加え、それを提供したい場合は、[[Submitting patches|パッチの提供]]に関するページを参照してください。


<br />
[[Category:Compiling viewer]]
<br />
= パッチを投稿する =
これは確実に先が見渡せるようになるか、ソースを修正して、パッチを投稿したくなった場合は、[[Submitting patches]]を参照してください。

Revision as of 23:21, 8 June 2012

最新の情報は、Project Snowstorm ページをご確認ください。

開発ツールの入手

  • Xcode 3: ほとんどの Linden 担当者は、Macintosh コンピュータでビルドするのに、Xcode 3.2 を Snow Leopard (OS X 10.6) で使っています。話を簡単にするために、mpkg の内容を全てインストールすることをお奨めします。ちなみに、最近のバージョンの Xcode には、3.1 互換のビルドオプションがあります。(Talk:Compiling_the_viewer_(Mac_OS_X)#Trying_newer_versions_of_tools を参照してください。最近の Xcode (3.2.4) は大丈夫です。)
  • Xcode 4: 2011/06/08 現在、Xcode 4 ではうまくいきません。
  • CMake: CMake を cmake.org から入手するか、MacPorts を使い、'port install cmake' でインストールします。CMake 2.6 以上が必須です。将来、CMake 2.8 以降が必須となるかもしれません。
  • Command line Makefiles: Apple の Xcode に同梱されています。Apple の Xcode をダウンロードしてインストールしてください。

ソースコードのダウンロード

Linden Lab の Project Snowstormバージョン管理リポジトリMercurialBit Bucket を採用しています。リポジトリはこちらにあります。必要に応じて、viewer-developmentviewer-betaviewer-release、その他諸々を漁ってください。初めての場合は、おそらく viewer-releaseviewer-beta を取得するのがいいでしょう。viewer-developer は1週間に数回更新されるからです。しかしそうではなくて、最新のソースコードで作業したいという場合は、Project Snowstorm の最新ビルドや bitbucket の viewer-developer を漁ってください。

前提ライブラリのインストール

ビューアのビルドによっては、前提ライブラリに依存しているものがあります(前提ライブラリの利用を敬遠していたり、許可されていなかったりする開発者のために、他のオープンソースライブラリも提供されています)。Linden の担当者はこれらのライブラリを配布しませんので、ライブラリパッケージをダウンロードしてあっても、これらのライブラリは別に取得/インストールしなければなりません。(ライセンス制約の関係からこうなっています。Linden の担当者にお願いしないでください。Linden の担当者は既に許可を求めて、断られています。だから、自分で取得してください。)

Fmod

(要手順、STORM-406OPEN-6 参照のこと)

Autobuild を使ったビューアのビルド

Autobuild の設定、Autobuild を使ったビルドは、全てのプラットフォームで共通です。完全な手順は Build_Viewer_With_Autobuild にあるかもしれません。

Xcode

Build_Viewer_With_Autobuild の設定手順に従って操作していれば、build-darwin-i386 というディレクトリがソースディストリビューションのルートに作成されていることでしょう。そのディレクトリの中に、SecondLife.xcodeproj というプロジェクトファイルがあり、それが Xcode で使えます。開くとビルドできるように正しく設定されるはずなので、あとは Build and Run' をすればいいです。

ビルドされたビューアはどこ?

ビルド設定を RelWithDebug (デフォルト)でビルドしたとすると、ビルドされたビューアはbuild-darwin-i386/newview/RelWithDebInfo/Second Life.appに格納されます。

KBnote.png Note: ビルド設定を変更すると、中間ファイルの格納ディレクトリもそれに従って変更されます。例えば RelWithDebInfo から Release のようになります。2つの設定によって生成されたファイルは、お互い他の設定で生成されたファイルに影響を及ぼしません。

新しくコンパイルしたビューアを起動する方法の一つは、Finder を使ってフォルダにアクセスし、アプリケーションをダブルクリックすることです。他の方法として、エイリアスを作成する方法があります。作成したら、そのエイリアスを使いやすいところに配置するとよいでしょう。

ユニットテストのビルド

XCode で 'linden/indra/test/MacTester.xcodeproj' というプロジェクトを開き、'MacTester' を Active Target に指定し、ビルドします。

うまくいかないとき

パッチの提供

たぶんずっと先になるでしょうが、ソースコードに変更を加え、それを提供したい場合は、パッチの提供に関するページを参照してください。