Linden Lab公認:Adult関連コンテンツの管理:定義に関するブラウンバッグ・ミーティング(カジュアルランチミーティング)概要

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以下にあるのは「Adult関連コンテンツ」の定義づけに関してSecond Life住人との間で行われた「ブラウンバッグ」ミーティングの概要です。このミーティングの音声録音はこちらのリンクから聴取することが出来ます。

ログ

もうすぐ、この件に関する定義を公表する予定ですが、その前に、このような「ブラウンバッグ」ミーティングを開いて、特にAdultとMatureの境界線の部分に対する住民の皆さんのご意見をお伺いしたいと思います。常識的に考えれば「PG扱いとなる要素」は分かりやすいと思います、しかしこの管理を実行する際の難しさはそれ以外の所にあります。

さて、現時点で私どもが考えるところの「Adultコンテンツの定義」ですが、結論から言わせていただくと、性行為(フォトリアリスティックであろうとなかろうと)及び激しい暴力(フォトリアリスティックであろうとなかろうと)それから、もちろんフォトリアリスティックな裸体、明らかに性をテーマにしたコンテンツ又は活動、と言った内容になります。 暴力についてはもうすでにお話したと思います。

大きく分けてこれらがアダルトコンテンツに含まれる項目と考えます。 私どもが考える「Matureカテゴリー」とは現在のSecond Lifeのコンテンツの大半を占めている部分となります。 それにはSecond Lifeではごく一般的なnon-adult(Adultには入らない)活動/行為のほとんどが含まれます。

これからの1時間は、セクシーな服やオブジェクトがMatureリージョンになるのかAdultと判断されるのか等と言った判断の境目に当たるような事例を取上げながら、詳細について話し合って行きたいと思います。


では、いまお話したような内容で進めていきましょう。


今回の措置の後、PGエリアというのは、もっと隔離/遮蔽(しゃへい)された状態でのSL体験を望む住民の方に適した場所となります。いまのSecond Lifeやリージョンでそのようなコンテンツは少数派です。 でも今週始めの「ブラウンバッグ」で私が述べたように、もしこれがうまくいけば、そしてすぺてがPGコンテンツというPG大陸に対する要望が多ければ、それにもお応えしていくつもりです。

というわけで、これが現時点でのこれら3つに対する大まかな定義です。すでにこの件に関して考えて来て下さった方もおられるでしょうし、あるいはこの1時間を使ってこれらの定義を十分使える状態に練り上げていく事が出来ればと思っていますが、その反面これを実施するにあたって、余りに詳細まで決めるのではなく、私たちや住民の皆さんの判断の自由となるような余裕も残しておきたいと考えています。 


Q: もうすでにある程度、定義の下書きが出来ていて、それを修正していくんですか?それとも全く白紙の状態から始めるんでしょうか?

A: すでにドラフトがあります。なぜまだそれを公表してないかというと、このミーティングを先にやることで何か不足している内容は無いか、コミュニティー住民の期待からあまりにかけ離れた物になっていないかと言う事を確認しようと思ったからです。 


Q: 私たちはせっかくこの場に居るわけですから、そのコピーをもらって内容を確認してみて、住民側の考えと比べるというのはどうでしょう。全住民に公表しないとしても、ここで定義をつくるのを手伝っている私たちには公表してもらえませんか?

A: う~ん、それは考えていませんでしたね。 それに現時点ではちょっと難しいと思います。 今回の話し合いの内容を踏まえた上で出来るだけ早く来週の初め頃には公表しようと考えています。その内容を見て頂いた後で、もし追加のコメント等があれば、もう一度ブラウンバッグを行うかそれを書面で提出して頂きたいと思います。

もう一度、今現在の定義を復唱させて頂きます:

まず、「Adultコンテンツ又は活動」に対する第1番目のカテゴリーは、本質的に明らかにアダルトコンテンツ又は活動と見なされるものです。 フォトリアリスティックであろうとなかろうと、性行為が行われる場所とそこに置かれている又は起きている物事をさします。

つまり例えば、ポーズボールやその他のスクリプトを使って誰でも簡単にセックス行為に至るように助長している、セックスクラブや、オージー(乱交)ルーム、そこで起きているすべての行為や会話やコンテンツは、Adultという特別なカテゴリーに振り分けられます。

第2に、激しい暴力を表現している場合。基本的なシューティングゲームはこれに入りません。ここで言うのはSecond Lifeで行われている明らかに非常に暴力的なものです。首の切断などひどく血だらけな類のものをさします。

激しい暴力行為やゲーム、ひいては人肉を食べる行為(カニバリズム)に及ぶようなタイプの物です。これらが2番目のカテゴリーとなります。はっきりしておきたいのは、すべての暴力行為がこのカテゴリーに入るわけではないという事です。それ故現時点では「激しい」暴力行為と定義しておきます。ビデオゲームや映画のレーティングにおいても似たような分類がされていると思いますので、このように言う方がやや直感的で分かりやすいと思います。

3番目は、フォトリアリスティックな裸体。実際皆さんが考えるところのポルノグラフィーや全裸の写真、性的ポーズの写真、など。 それが第3のカテゴリーに入ります。

そして、4番目のカテゴリーで、特に注意して明瞭にしたいと思っているのは 特別に性的(セクシャル)なコンテンツや活動です。 つまり明らかに、はっきりと、性的行為を助長する目的で作られた場所をさします。 ということは、例えば(普通の)ダンスホールの様な場所はたぶんこの種の性的な場所としては扱われません。

ところが、裏部屋やその他の場所にポーズボールや性的コンテンツがあり、他の住民にセックスの疑似体験に見えたり感じたりするようなあらゆる行為を助長するような場合には第4のカテゴリーとして扱われます。


Q: セックスボットやセックス行為についての話がありましたが、誰かが自宅でのセックスはアダルトコンテンツではないと言っていました。

でもセックスはセックスでしょ? 家でセックスの行為をしたとしてもアダルトコンテンツであって、アダルト指定の場所になるんじゃないんですか?

A: それは良い所に目をつけましたね。それこそが今回の話し合いをする目的の第一番目のポイントです。 ここでやろうとしていることは私どものユーザー、つまり住民に、Second Lifeで彼らが遭遇する体験に対してもっと予知やコントロールが出来る力を与えたいんです。 彼らが検索機能を通じて得られる結果や、この世界で何に遭遇し、何が展示されるかをコントロールする力です。

ですから自宅でそのような行為を行ったとしても、それはパラダイム(範例)には入りません。なぜなら他の住民を巻き込むわけでもないからです。 全く孤立した状態で行われている経験ですから。 

潜在的に2つの意味-特に片方は性的に下品な意味-に取れるような言葉(double entendre)は使いたくないんですけれど・・難しいですね・・・


Q: PGシムに自宅がある場合、セックスは禁止ということですよね?

A: もしPGシムならば、そう言う事になりますね。 PGの設定にひかれる人たちは、多分Second Lifeの住民においては少数派の人たちになると思います。いわば他とは隔離/遮蔽された体験を好む人たちです。 でもあなたのおっしゃる通り、そこでのセクシャルアクティビティーは無しと言う事になると思います。 

多くのイベントや活動は現時点での「Mature」リージョンで行われることになります。 もしあなたがそこに家を持ち、検索や広告に載せるわけでもなく、イベントも開かず、他の人を家に呼ぶわけでもないとしたら・・・それは今回の規制対象にはなりません。


Q: 私が言おうとしたのは・・・いま、誰かがテキストチャットに書いたことです。今出来る一番常識的なアプローチの仕方は「パブリック対プライベート」を定義することだと思います。つまり、それこそがこのミーティングの鍵と言えると思います。 

私の考えでは、皆さんがプライベートの意味をどうとらえるのかが問題だと思います。 ここSecond Lifeではそれがごちゃごちゃな状態になっていて、当然プライベートでなされるべき事柄が公然と公の場で行われていたりしています。 だから、プライベートとパブリックの定義付けは大事だと思います。

その区別さえはっきりしておけば、今回のトピックが扇情的方向に流されるのを防げますし、皆さん興味本位で話しているわけでは無いと思いますし。まぁ、なにしろ、それについてはどのように考えていますか?

A: えぇ、まあ、確かにそれはキーとなる区別の仕方ですし、その区別については今回の定義の中にも含まれると思います。 つまりそれは、誤解を防ぐ為にも、前もって非常に明確にしておかなければならない事だと言う意味では、あなたのご意見に同感です。

ただし、実際はそれよりもっと詳細な物になるはずです、彼女が尋ねられたのはその Twitter バージョン的な定義だと思います。 パブリック対プライベートというのはとても興味深い視点です。 何故なら現時点でのドラフトでは「パブリックとプライベート」の定義には触れていないからです。   私たちが考えるプロキシは「検索」です。すなわちユーザーの所有する区画が主にアダルトのオーディエンスに向けた物か否かを決める要因となる検索キーワードです。 

つまり私の言いたいのは、もしあなたが積極的に他の人たちを誘う場合、それはパブリックと判断されます。 私たちの評価の方法は、あなたが実際に検索や広告などに載せているかどうかと言う点です。何故なら実際問題それが他の人たちを呼び入れる一般的な方法だからです。


Q: 他にも言いたい事がいくつかあったので、別の方を言います。パブリック(公)対プライベートとか、かなり/明らかに/言葉の上だけとか、それってメロディーが言おうとしていた事とちょっと同じじゃないかと思うんです。

つまり、理論より実体験に基づいた法則とか、何がどっちに行くっていうシンプルな言い方が必要だと思うんです。メロディーが言ってたみたいに、Matureリージョンの自宅でセックスをしてもいいとか、彼女の言葉ははっきり覚えていないけれど、でも経験則の方が分かりやすいですよね。

前回ここに来たときに冗談で「おばあちゃんの前で出来ますか?」って言ったんだけど。それってちょっと軽薄な言い方だったかも知れないけど、でももし出来るんだったらそういった質問、つまり「はい」と「いいえ」で答えられるような質問を通じてどの場所に置くのが適しているかが決めやすくなると思うんですよね。

疑わしいものを判断するために通してみるレンズとかがあって「え~と、そうですね。それば多分アダルトです」とか。そんなはっきりとした線引きをする手段など決して無いでしょう。何故ならそこには人々の想像力の範囲に及ぶ膨大なコンテンツが存在しているんですから。

でも、リアルライフの経験に基づくものだったら、可能かも・・・・


Q: それには同感です。でもどうしても頭から離れないのは・・・国ごとに考え方も違うって言うのも分かってます。でも私の目から見たら、皆さん公衆の面前ではどの様に振舞ったら良いのかと言う常識を踏まえていると思うんです。気をつけなければいけないような場所で、やっていい事といけない事に対する区別がしっかり出来てますよね。

ただ単にガイドラインみたいな物にたどり着ければ言いと思うんです、ジャッジメントじゃなくて;単にガイドライン的なものでいいと思います。

簡単に定義するならPG対その他と言う事になると思います。PGはきわめて無菌化された状態の場所ですけど、それに対してMatureとAdultの間を区別するのってもっと難しいですよね。

どの程度まで激しくなったらAdult扱いになるのか、Matureの範囲でどこまで自由に出来るのか。

でもPGの定義はとても単純なものになると思います。これって子供をグリッドに来させるかどうかという問題じゃないですけれど、でもPGだったら、子供を来させますか?

PGと言うのはそのような場所になると言う事は分かります。ではどのように非常に明確にそれを定義するか・・・服は着たままで、品行方正に、私が使うような言葉は使わないでもちろんセックスポールなんてもってのほか!でも難しいのはMatureとAdultをどう定義するかですよね。

A: その通りです。それこそが一番求められていることです。世界中から来ている個人としての意思や見解をもった人々に対して、どうしたら公に認められる定義が出来るのか。 

どうすればMatureとAdultの違いをそれらの異なった人々に分かりやすく定義できるのか。Matureと言う単語では、皆さんがSecond Lifeに来て体験し得る内容全般を説明するにはとても不十分な単語だと痛感していますし、だからこそ今日ここで皆さんとお話しているわけです。 皆さんにも一緒になって考えていただきたい、なぜならとても複雑な問題だからです。


Q: 裸が必ずしもAdultとは限りませんよね。でもPGの場所には不適当と言う事ですよね?

A: 裸については同感です。裸の状態はPGでは認められません。でもMatureでは良いでしょう。セクシャルでは無いヌードビーチもありますからね。


Q: でも、そのヌードビーチをセックスビーチにしたら、Adult扱いになるんですよね。とても分かりやすい定義の仕方だと思います。

A: その通りです。まだその境目のラインを示す良い方法が分からないので、だからここでそれについて話し合っているわけです。裸は必ずしもセクシャルではないですが、Matureではあります。


Q: 確かにその通りです。PGエリアについて話す時、裸は認められません。でもそれにはスキンやシェイプを売る人も含まれると思うんです。性的な部分は覆われている必要があります。そう言う事ですよね。PGにおいて裸は厳禁です。

それがたとえアートであっても同じ事です。つまり、アート(芸術)と言うものは見る側の主観によると思うんです。2枚の全く同じ絵画があったとして、その両方にヌードが描かれていたとします。それを美術館に展示すればアートとして扱われ、ストリップクラブに置けばポルノになる。そういう風に見る側の主観によります。

でも、PGシムでは単純にヌードは認められない。それが定義だと思います。ということでPGの定義はすでにされていると思います。正直言って、実際私の6歳になる子供をつれて胸やお尻が展示されている美術館に行こうとは思いません。まだ必要ないからです。テレビを見ているだけでも十分にその類のものは入ってきますからね。

でも、おっしゃるとおりです。私の理解では、そういったものはMature地域であるべきですがAdult地域である必要はないですよね・・・


Q: フォトリアリスティックなヌードをAdultとして扱う評価の仕方に興味があります。多くのヨーロッパ住民からするとヌードに対する見解が大きく異なります。この考え方には疑問の余地がありますね。

A: ですから、フォトリアリスティックな裸体というのは・・・スチュアート判事の有名な言葉である「(言葉でうまく説明できなくても)見ればわかる」という言葉を引っ張り出すつもりはないんですけど、でも残念ながらこのような場合にはそれが当てはまるかも知れません。

もし医学的な研究に関連して全裸の写真が使用されているなら、それは問題ありません。しかし、ちょっと弁護士的な言い方になってしまうかもしれませんが、もし全裸の写真がわいせつな興味そそる事を第一の目的として使用されるとしたら、それはアダルトコンテンツとして扱われます。

Second Lifeに適応されるコミュニティースタンダードはヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアを混ぜ合わせた物になるでしょう。 世界中の人がこのサービスを使用していますからね。

弊社にとってはアメリカの法律が第一に適応されるわけですから、それに関する筋道は通して行こうとしてます。 いま大変なのは、これを国際社会(ワールドコミュニティー)のために書き上げなくてはならないという事で、それが難しいんです。

それからはっきりしておきたいのは、私たちが「フォトリアリスティック」という表現を使う場合、それはアバターの容姿が他のアバターよりリアリスティックに見えるという意味ではありません。 文字どおり写真に関してだけです。 言ってみればYouTubeで日常行われているような、一般的選別の対象となるようなヌード写真の類です。 「このようなタイプのプラットフォーム上で選別の対象となり得るような写真」という観点からすれば、ヨーロッパの基準にもアメリカの基準にもあっているのではないでしょうか。

いまチャットで質問されたことに答えるとすれば、「ハスラー・マガジン」はアダルトです。 画廊にある作家の作品がヌードであり、ある程度セクシャル(性的)ものであった場合、それは「ある程度」が「どの程度」かによって判断が異なってきます。 たぶん普通はMatureリージョンに該当するでしょう。ただし、「ある程度性的」の意味が、「性的に刺激的なジェスチャー」であったり、二人の人間が同じ絵の中で「性的に刺激的な行為」をしていない限りということになります。

そんなに徹底することなんて出来ないと思います。皆さんが画廊に行く場合は、当然そこで挑戦的(過激)な作品に出会うことも想定して行かれるでしょう。それが芸術というものですからね。 でも、メイプルソープの展覧会だとしたら、たぶん壁には注意書きがあって、会場内にはアダルトのオーディエンスが居ると言う事が想像出来るでしょう。作品にボンデージの要素があったりするからです。そういった内容の作品にはAdultの評価が当てはまると思います。私がメイプルソープの展覧会に行くとして、そこに12歳の子供が来るとは思いませんからね。そうでしょう?


Q: それにはまったく同感できません。ロープに縛られた女性の素晴らしい絵を見たことがあります。それはボンデージです。 まさに芸術的に美しく両手を前で縛られた人。それはAdultではありません。セクシャルでもありません。芸術となり得る作品です。

ええ、もし何かをある場所で露出すればAdult行為と扱われるでしょう。でも見せるだけで、ロープがあるだけでAdultですか? ロープが何だというんです、ロープとセクシーな下着との間に、そんなに違いがあるんでしょうか?

A: 他の物と同様にそれが意図的であるかどうかによると思うんです。私たちAdultチームは、その場所がどういった内容のコンテンツを提供しているのか気になった所に対し、副アカを使って現状視察を行ってみました。

私たち6名はかなり長いあいだこの件について色々と考えてきました。 それに対して完璧な答えが出たわけではありませんけれど、地域社会そしてグループとして何がどこに行くのかを判断するのはとても難しいと考えていました。それで、これはAdult?それ以外?といった選択をするために様々な場所を訪れてみたんです。ところが実際に現場に行って見ると、どれがAdultでどれがそれ以外に該当するのか、皆の見解はほぼ満場一致で明らかでした。このグループは社内でも違った任務に従事する世界各国から集まったスタッフで構成されていますが、結論を出すのは難しくありませんでした。

ある物に関しては受け取る側の主観によると言うのも結局のところ事実ですし、主観に頼りたくないと言うのも本当のところです。

専門家をあなたのリージョンに送ったとして、「あぁ、あなた達は大丈夫。これは素晴らしい。これは美しい。それはファンタスティック。よく出来ました。これはこの場所に置きたいと思います。」と評価するときもあるでしょうし、時には、「これはアダルトコンテンツで、アダルト用の場所に置くべきものです。」ともなり得るわけで。   でも、今私たちがやりたいと思っている事は、私たちが「アダルト、Mature, PG」と評価する基準を持って仮の定義を作ることです。でも確実に境目にあたるケースも出てくるでしょう。

もしあなたが私に「鞭やチェーンやロープを使った性的な”アダルト行為”の描写がある」と言ったとしましょう。ある人にとってはそれが刺激的な行為であってAdultとして判断するわけです。 でもそれは芸術でしょうか? ええ、そうとも言えます。 かといって「画廊は免除の対象とされるべき」と言った総括的な声明を出すわけにもいきません。 

一概にそうとも言い切れないからです。何故ならある物はあくまでも主観に頼らなくてはならないと考えるからです。でも検閲をするわけではありません。 この話合いを通じて、コミュニティーの皆さんがここで遭遇する物をあらかじめ予測出来るようにしたいのです。

余りに融通が利かないような状態にはしたくありません。すべての画廊がMatureになるとは言えません。ある画廊はAdultエリアに置かれる事を望むかもしれません。はっきりと線引きをするのではなく、選択と話し合いの余地を残した方が良いと考えています。


Q: 「関連する物」がすべてAdultだという判断は間違っています。例えばロープが展示されていたとしても、それが性的であるとは限りません。とても大きなグレイ(どちらとも言えない)エリアが存在することになると思います。絵や写真そのものが描写している物よりそれらの使用目的、どの様に使われているかのほうが大きな問題になると思うんです。

A: あるものはAdult扱いになるでしょうし、あるものはMatureになるでしょう。性的な行為でもAdultのものとMatureなものに分けられるのと同じことです。そこにはっきりとした線引きが必要だとは思いません。


Q: でも、それが意味するところは・・・全く同じふたつの性的行為があったとして、片方が自宅内のプライベートな状態で、もう一方があるクラブ内のフロアの真ん中で行われるとします。この例だけをみても、どちらがAdultでどちらがMatureリージョンになるか明らかですよね。

A: でも、アートギャラリーの場合は「公の場所」と言う事になりますよね?その場合は家の中でする事とは全く違う扱いになると思います。


Q: でも、それはヌードであり、また芸術でもあります。 そういった絵の下に絵の中で起きていることをまねるセックスボールを置くのとはわけが違うと思います。

A: つまり、今現在の状態と、これらの定義を公表して実際にエッジケースと呼ばれる境目の事例に対する判断を始める時点で起きる両義性(曖昧な表現)に関しては我慢して行かなくてはならないと思います。実際に始めてみないと 何のコンテンツがどこに行くのかはっきりとはわかりません。

何故ならば、今回のプロジェクトの一部としてたくさんのコンテンツに眼を通してきました。しかし、全部を見たわけではありません。それは不可能なことですし、コンテンツの内容は常に入れ替わっていますからね。

ですから、あいまいな表現がもたらすであろうご心配や不安に対しては先にお詫びしておきます。でも皆さまには、私どもが正しい方向に向かうように努力していると言う事だけは信じていただきたいと思います。   こういったブラウンバッグミーティングの開催が、その証明と理解して頂ける事を願っています。検閲を始めようとしているのではありません。でもSLは私たちが提供しているサービスであるのも事実です。私どもの持つ知識や皆さま方からいただいた多くのインプットを通じて得た経験に基づいて、精一杯ベストをつくしたいとおもっています。

私たちはコンテンツを省こうとしているわけではありません。 アダルトコンテンツを締め出す方針をとっている会社やサービスが沢山ありますが、私たちは違います。このように議論することでむしろそれを喜んで取り入れようとしているのです。


Q: もうひとつ気になるのは、その場で使用するのではなく明らかに商品として置いてある物との違い。それから有料サービスはどうなんでしょう。「売り物」に対するはっきりした定義がない限り、問題がおきかねません。

アダルトのオブジェクトであっても、お店の中の商品に過ぎなかったらどうなんでしょう。ペニスが売られていたとして、それ自体では単にMatureですか? だってアダルトコンテンツとして扱われる必要はないですよね、何故ならそれを使用するか否かがMatureかAdultかの判断基準になるからです。だからそういったものを販売すること自体にもクラス分けが必要だと思います。

A: ちょっと話が本筋から反れてきているようなんですが、この行動計画の目的のひとつは検索タグに対するフィルタリングです。 もし一般的に性的(セクシャル)とかアダルトと理解される語彙をタグに使っている場合には、あなたのリージョンをアダルトとカテゴライズするということです。 そして、その場所は本人確認を済ませていない住人の目には触れないことになります。 つまりどういう事かというと、もしあなたが生殖器などやスキンのように、ノンアダルトのお店で販売されているだけなら本来は必ずしもアダルト扱いされる必要がない商品を販売している場合でも、これはあなたがどの様に商売を発展させようとするか次第になりますが、検索タグにペニス、セックス、生殖器などなどの単語を入れた場合にはアダルト扱いとなります。しかしそれによって本人確認を済ませていない住民の目には触れなくなります。

つまりアダルトのために用意したツールを皆さんが活用するかどうか、それには皆さんの顧客に対してアダルト向けリストだけを見せるか否かという機能も含まれます。それはマーチャント(商人)の皆さんが考えるべき重要なポイントだと思います。何故なら正しく使えばもっとビジネスを発展させられる可能性があるからです。

例えば、あなたがもしBDSMクラブに関連するタイプの靴や服を売っていたとしましょう。それは明らかに「靴は靴でしょ」という事で、それ自体はアダルトではありません。でも、その一方でもし私が顧客としてそのような靴(BDSM)を探していたとして、検索に「靴」と入れれば非常に多くの結果がでて来てしまう。すなわち、この種の靴を愛する顧客に自分が提供できる種類の靴を分かりやすくアピールするようにカスタマイズできることはとても有益だと思います。


Q: だからといってMatureに他の沢山のアダルト関連の物を構成する要素を入れる必要もないと思います。すでにAdultコンテンツに関してはフォーラムなどで話し合ってきました。マーティー、どうでしたっけ? 2パーセントが実際にAdultコンテンツと言うことでしたから、ほとんどのコンテンツはMatureに入るようですね。

セックスと言う単語が入っていたとしてもAdultとは言えません。 それに関連した商品にしても、セックスベッドがアダルトに入らないという認識のお店が出ない限りはあえてAdult扱いをする必要はないでしょう。確かにエスコートはアダルトのサービスです。でもそれは品物ではなくサービスに入りますし、皆はそれぞれを異なったカテゴリーにうまく振り分けると思います。

誰かがセックスと言う単語とペニスを同じ「解説/説明書」に入れたとしても、Mature扱いには変わりないと思います。何故ならMatureシムにおいてセックスも出来るしペニスを持つことも出来る。ようはその使い方次第と言えるからです。

その部分が私にとって一番分かりにくい部分です。つまり「解説/説明書」を考えたときに、どこを境にMatureとAdultが決められるのか。 Matureな解説/説明書であっても、はっきりとAdultなコンテンツに関係していない限りは、同様の単語を入れることは可能だと思います。

A: もしかすると必要以上の心配を引き起こしてしまっているのかも知れませんね・・・後から考えてみると・・・このミーティングの前にもう少し煮詰められたら良かったんですけど、それが出来なかったわけです。では、こういう提案はどうでしょう。

まず定義を公表します。その際はすぐ皆さんに分かるようにしますので、目を通してみて下さい。それでこのミーティングの内容も含んだ皆さまからのフィードバックを考慮した上で、どの部分に編集が必要かを検討します。 その後に再度皆さんからのご意見を書面なりフォーラムなり、このようなミーティングなどからいただけたらと思います。

Second Lifeを使えば簡単にできますからね。  


Q: まだここで触れていない事があるんですが。 Adultコンテンツに関してはこれから定義を改善されるということで、それは良いことだと思います。ここで少しだけバイオレンス(暴力)についても話し合うべきだと思うんです。

私たちの意見はすでにお話してきましたよね。 それを踏まえた上で定義づけをしていただいて、それがアップされた時にはそれに対しても私たちが目を通してフォローアップ出来ればと思います。フォローアップするのは良いことだと思います。

A: 分かりました。「激しい」暴力はAdultコンテンツに分類されるわけですが、それ以上の詳細には至っておりません。 「激しい(extreme)」と言う言葉をより詳しく説明するための良い考えはありますか? 又はMatureリージョンで許される範囲を超えてしまう暴力に含まれる要素とは何だと思いますか?


Q: 以前話した時には「激しい出血」と言う表現がありました。ある人にとっては一滴の血でさえ「激しい」と感じるでしょう。でもあたり一面に血をぶちまけながら首が地面を転がって初めて「激しい」と感じる人だって居るわけです。 どの程度の出血が「激しい」にあたるのでしょうか? そういった基準で考える必要があります。もしレイプを容認する場所があれば、というかロールプレイのシムではすでに行われているのを知っていますが、それは絶対にAdultグリッドに行くべきです。では、首の切断は「激しい」でしょうか、何回も刺すといった行為はどうでしょう? 

A: 私は2つとも「激しい」と思います。でも一滴の血はAdultにはならないと思います。 もしその程度が一般のテレビで良く放送されている病院関係の番組で映し出される光景の範囲内だったら、それはMatureになる思います。


Q: 今のはとても分かりやすい定義だったと思います。 スプラッター(やたらに血が飛び散る映画)を見たことがあります。 ニューヨーク・シムではたまに車の事故があって、消防署が現場を片付けるためにやってきます。ただの車の事故に過ぎませんが、それでも周囲は血だらけになります。それ(車の事故)がMatureになるんでしょうか、それとも血が飛び散るのがMatureになるんですか?

A: あなたはそれがMatureだとは感じないんですか?

Q: 当然そう感じます。でも私が言いたいのははっきりとしたガイドラインが必要だということなんです。

A: マイクがおかしくなって失礼しました。 ガイドラインを設けることは出来ます。でも物事の定義を定める時に、余計な部分を切り落とし過ぎないように注意したいんです。

ここで私たちがしているように、例をあげながら話を進めて方針を練っていくと、往々にしてその外のことを分極化させてしまう危険性があるということです。そのような事態は避けたいと思います。余りに私たちが主観的(皆さんの主観にお任せ)だと、皆さんには判断が難しいかもしれません、でもそれと同時に判断が簡単だとも言えると思うんです。

はっきりとしたガイドラインが欲しいというのは人情かもしれません、それがあれば自分が当てはまらない部分がはっきりわかるからです。境目となる事例の場合に対して、アマゾンのような措置は取りたくないと思っています。本における性的コンテンツに対する規定を厳しくしすぎたのは失策だと思います。そのような事はしたくありません。

他のサイトにおいて、サービスを提供する側だけの判断で「アダルト」とされたコンテンツに対して行われて来た様な措置を取りたくは無いのです。私たちがそれをどう解釈するかお互いに合意できるようにしたいと考えています。余りにひどいバイオレンス(暴力行為)で、ほとんどの人が警戒すべきと判断した場合は、Adultです。リージョン内での車の事故、誰かが傷つくような剣での戦い、はい、それらはMatureです。ブルージェンの意見にもある程度は賛成です。でもこれは18才以上向けのサービスなんです。ですから、当然のことながら18才以上に向けた内容に遭遇することになります。

過剰に検閲を厳しくするような事はしたくありません。 挑戦的(過激)なリージョンに行けば、たぶんそういう挑戦的リージョンに居を構える人たちは、他の人たちにも自分たちの提供する物があらかじめ「そういうもの」だと知って欲しいのではないかと思います。 他の住人からの過激な反発は受けたくないでしょうからね、違いますか?

もしたくさんの非常に過激な物を扱うとしたら、その場所に行ってみればそれは一目瞭然ですからね。ドラッグの使用をまねた行為は、Adult扱いになると思います。


(2009年4月28日)



Special thanks to clione clary for translating this article !