ヒュージ プリム

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ヒュージ プリム (別名 メガ プリム) とは、少なくとも一片が 10m を超えるプリムを指します。作成は制限により不可能です。

歴史

2006 年、住人の Gene Replacement はビューアを改造し、制限を無視したオブジェクトを作成できるようにしました。しばらく後、リンデン ラボはセキュリティホールを塞ぎました。ヒュージ プリムは配布され、グリッドの中にばらまかれました。というのも、住人たちは制作物における様々な用途を見出したからです。リンデン ラボはそれらのオブジェクトを完全に排除しないかわり、"他人迷惑" であるならば持ち主に返却するという方針をとりました。2006/12/20 の Town Hall 会議において、リンデン ラボはプライベート SIM においてヒュージ プリムの使用を許容する方針であると公言しました[1]。ビューアがオープンソース化された後、ヒュージ プリムの作成を可能にする別のバグがまた一時的に使われました。 複数のリージョンを完全に覆ってしまうようなものまで含め、様々なサイズのオブジェクトを作成する機会が、住人たちに与えられました。 一片が 256m を超えるヒュージ プリムの使用を禁じる手段を用いることについて、リンデン ラボは公言し、また議論しましたが、結局サイズを 64,000m (64km) までに制限するに留める事としました。なぜなら、そうした特大ヒュージ プリムの真っ当な使い方があると分かったからです。(例えば地平線と空の表現に使う。)[2]

ヒュージ プリムに関する問題

ヒュージ プリムに関する問題は、その巨大なサイズと明らかに関わってきます。それはパーセルの境界からはるかに飛び出すゆえ、その存在が隣人を邪魔します。持ち主自身は、邪魔になっているのがヒュージ プリムだという認識すらしていない場合があります。なぜなら持ち主がヒュージ プリムの 内側に居ると、それを見られないからです。

また、どれか一片が 256m を超えるプリムでは、描画エンジンが上手く動作しないという報告もあります。[3]

ヒュージ プリムが遅延の原因になるという根強い噂がありますが、実のところ、逆に遅延を解消するために使えます。大きな建築物において、(壁、床、その他で) 多数の通常プリムの代わりに 1 個のヒュージ プリムを使うことにより、ビューアが描画しなければならない面の数 (また、グラフィックドライバの "賢さ" によりますが、背面描画を防ぐために計算される閉塞の数) を劇的に減らせます。

ヒュージ プリムを使った制作

ヒュージ プリムは、その寸法を変更できないという点を除けば、その他のプリムと同じように編集できます。ヒュージ プリムの寸法を変更しようとすると、10m を超える辺は全て即座に通常の上限 10m に戻されます。いくつかの巨大なヒュージ プリムを編集し移動するためには、Advanced メニュー (Ctrl-Alt-⇧ Shift-D を押すと出せる) から "Limit Select Distance" を Off にし、"Disable Camera Constraints" を On にする事が推奨されます。

ヒュージ プリムを使おうとする制作者を支援するために、多くの住人が、作成したヒュージ プリムを無料で配布しています。セカンドライフ内と Web で多くのヒュージ プリムを見つけることができます。

ヒュージ プリムの将来

リンデンラボはまだヒュージ プリムの使用を支持も保証もしていませんが、開発者の Andrew Linden は、ヒュージ プリムの "解放" と彼が呼ぶ将来計画について語っています[4]。彼の計画とは、

  1. パーセルの所有者/マネージャが、自分のパーセルに侵入しているオブジェクトを移動 (あるいはおそらく単純に返却) できるようにする。
  2. オブジェクトを移動する際、隣のパーセルに侵入していないかを表示するインターフェースを用意する。
  3. パーセルのパーミションを即座にオブジェクトへ適用する仕組みを提供するかもしれない。すなわち「誰にも、あるいは特定の誰かには、自分のパーセルに物を置かれたくない」という、いわば偏執症的な設定をパーセル所有者が行なえるようにする。

彼は「一旦これが実現したならばおそらく、自分のパーセルからはみ出さない限り、好きなだけ大きなプリム/オブジェクトを作成しても構わないようにできるだろう。」と記しています。

参照

  1. ^ Linden Lab allows use of mega prims on private estates (see at [14:55])
  2. ^ Linden Lab doesn't ban 256m mega prims.
  3. ^ The big prim problem - Bugs with mega prims
  4. ^ Read the 2008-04-09 and 2007-12-21 transcripts of Andrew Lindens Q&A sessions about the havok4 engine