ラグ

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ラグ。遅延。

動作が遅くなった状態。これはサーバ、インターネット接続、オブジェクト、スクリプト、周囲にいるアバターの行動によって起こりえます。

セカンドライフ (SL) ではいくつかの異なった種類のラグがあります。SL は非常に最先端のアプリケーションで、あなたのハードウェアにそうした限界を押し付けてきます。あなたが SL の世界を愉しんでいる間、ビデオカード、CPU、メモリ、ネットワークは少なからぬ負荷を強いられる事でしょう。

ビデオ

あなたのグラフィックカードは常にビジー状態になるでしょう。周囲の品々はほぼ常時動き回り、消え去り、また現われ、あなたが動き回るたびに常時テクスチャを読み込むことでしょう。

あらかじめ "固定" されたマップを用いた 3D 環境が普通の、殆どの 3D ゲームで採用されているいくつかの非常に高速なアルゴリズム (すなわち BSP ツリー法) は、常に変化するという SL 世界の性質により用いる事ができませんでした。これは殆どの 3D ゲームで得られるよりは低いフレームレート (Frames-Per-Second, FPS) しかここでは得られない事を意味します。

以下の点に留意してください: 最新のグラフィックカードを使い、動きのない静かな土地に居たとしても、フレームレートが 10~20 fps にしかならないのは、全く普通です。描画距離設定は、フレームレートに最も影響するものの一つです。非常に低いフレームレートしか得られない場合、まず最初に、描画距離設定を低めることをお勧めします。

編集 メニュー > 環境設定 (あるいは Ctrl-P) の 表示 タブでその設定ができます。カスタム のチェックを入れ、描画距離のスライダを左へ寄せてください。

あなたのビデオドライバも、パフォーマンスに大きく影響します。ビデオカードの製造元は常に、動作を高速化する工夫を重ねており、それを新しいドライバに組み込んでいます。あなたのドライバがいくつか前のバージョンであるならば、アップデートを強くお勧めします。以下を参照してください。

CPU

他のアプリケーションに比べると、CPU は SL のために多くの処理を行ないます。周囲で動く全ての物は更新されなければならないという SL はとても変化に富んだ世界です。SL を起動している間じゅうずっと、CPU は殆ど 100% 占有されるでしょう。SL の動的な性質により、新型のビデオカードよりも CPU の方が動作の改善に影響することもしばしばです。

ネットワーク

あなたのインターネット回線も、特に飛行している間は、膨大に使われるでしょう。立ち止まっている間は 20~50kbps、動き回ったり混雑した場所に居るときは最大で数百 kbps の帯域が使われると思ってください。

これら CPU、ビデオカード、ネットワークはラグの三大要因です。しばしば、一つがラグに陥ると、その他もラグに陥ったように見えることがあります。ここで、それぞれを高速化するポイントを挙げてみたいと思います。いったん全てのラグの原因を除いたならば、元に戻り、速度と引き換えにしてでも有効にしたい設定を有効にしてください。

ラグを解消するヒント

ビデオ

最低限のハードウェア構成であるか、異常終了が発生しているユーザにお勧めの設定です。 環境設定ダイアログを開き (Ctrl-P、あるいは 編集 メニュー > 環境設定)、表示 タブで以下の設定を行なってください。

  • "品質および実行" のスライダを左端 (低) にしてください。
  • "カスタム" のチェックを入れてください。

その上で、

  • 全てのチェックボックスで、チェックを外してください。
  • "描画距離" を 64 にしてください。(描画速度に一番影響するので重要です。)
  • "最大パーティクル数" を 256 にしてください。(初期値は 4086 です。[Alt]+[Shift]+[=] で一時的に設定を変更することもできます。)
  • "メッシュ詳細" のスライダを全て左端へ寄せてください。
  • "地形詳細" を "低" にしてください。
  • "ウィンドウ内で Second Life を起動" のチェックを外してください。(ダイアログの最上部)
  • "ウィンドウ・サイズ" を低め、例えば 800x600 や 1024x768 にしてください。

"ハードウェア・オプション" ボタンを押してください。"ハードウェア設定" ダイアログが表示されるので、そこで以下の設定をしてください。

  • "AGP アクセラレーション" が表示されていたらチェックを入れてください。
  • "アンチエイリアシング" は "無効" にしてください。
  • "VDO を有効化" のチェックは外してください。(チェックを入れると、機種によっては動作が不安定になります。)
  • "テクスチャ記憶" のサイズは、メモリが 512MB 以下ならば小さく、それ以上ならばより大きく設定してください。
  • "フォグの距離比率" はあまり描画速度に影響しないので、好みに応じて設定してください。(このオプションは、前のダイアログの "基本シェーダー" のチェックが外れている場合のみ設定可能です。基本シェーダーがチェックされている場合、このオプションの値は 世界 メニュー > 環境設定 > 環境編集 > 空の高度な編集 ボタン > 視界の増幅 によって設定されます。)

以下の設定は廃止された模様です。

  • (訳注: 対応する日本語版の表示/操作が不明のため略します。)

加えて、最新のビデオドライバがインストールされていることを確認する事はとても有益です。一年以上前のドライバを使っているならば、アップデートすることで明らかな改善を得られる可能性があります。

ネットワーク

帯域

ウィンドウの隅に、小さな縦方向の表示があります。(表示されていないならば 編集 メニュー > 環境設定 > 一般 タブ > オーバーレイ・バーに検索パネルを表示 のチェックを外してください。) 左側はパケットロス、右側は現在の帯域を示しています。それらは割合に応じて緑、黄、赤に変化します。

ラグに関して、帯域はパケットロスほどには重要でありません。パケットロスに関して何らかの表示を目にしたならば、良くないしるしです。それがいつも一瞬で済むか、大人数の非常に混み合った場所で起こるならば、まだ普通です。しかし人気のない場所や飛行中に、著しい量のパケットロスが発生するならば、編集 メニュー > 環境設定 > ネットワーク タブで帯域を設定し直す必要があるかもしれません。ここで例外となるのは、パケットロスが毎日決まった時間帯 (ネットワークが混雑する時間帯) に発生しているように思われる場合です。

  1. 標準値として 300 kbps から開始してください。
  2. 全くパケットロスが発生していないけれども、周囲の表示が遅すぎると感じられ、かつ帯域表示がときどき黄や赤になるならば、帯域設定を高めてください。
  3. パケットロスが発生しているならば、それが止むまで帯域設定を低めてください。

ディスクキャッシュのサイズ

Pathfinder Linden は、200MB が妥当な設定だと提案しています。あまり少なく設定すると、常に延々とダウンロードする破目になります。200MB がサイズと負荷の妥協点として適当に思えます。

また、帯域が充分でなかったり、CPU 負荷を幾分減らしたいならば、ストリーミング オーディオ (編集 メニュー > 環境設定 > 音声とビデオ タブ > ストリーム環境設定) を無効にするのも良いでしょう。

CPU/メモリ

  • SL を始める前に、コンピュータを再起動しておくと、よりよい動作が得られます。
  • SL を実行している間は、可能な限りバックグラウンドのプログラム、特に (Kazaa, Gnutella, Shareaza 等の) P2P プログラムは、終了させましょう。
  • 時々ハードディスクをデフラグしましょう。
  • SL は 1GB (1024MB) のメモリで最も良く動作します。メモリは多いほど良いですが、1GB を超えると、さほど違いは出ません。

ヒント: Second Life の実行中にバックグラウンドでプログラムを使う場合、SecondLife.exe のタスク優先度を低めることで、動作の改善が得られるかもしれません。(訳注: Windows 場合。タスクマネージャの [プロセス] タブで SecondLife.exe を右クリック > 優先度の設定 > 通常 より下をチェックする。) ただし SL クライアントの動作が遅くなりますので、本当に必要な場合に限ります。私は SL の実行中に Web を閲覧する場合、しばしばこの設定を行ないます、というのも SL が CPU を占有してブラウザが非常に遅くなってしまうからです。

追加情報

  • ビデオとネットワークの状態は [Alt]+[1] で見られます。
  • ビジーでない場所での平均的なフレームレートは 10~20 FPS です。
  • ビジーでない場所での平均的な消費帯域は 20~50 kbps です。

ラグが生じる典型的なケース

  • 描画距離の設定が大きすぎる
  • 近くに物理属性のオブジェクトが沢山ある
  • 近くに多くのアバターが居る
  • あなた自身が移動中である。(それによって多くの地形、テクスチャ、音が読み込まれる。)
  • あなた自身、あるいは他のアバターが音を出したり、アニメーションを実行している。
  • 近くで多くのオブジェクトが移動している
  • 描画設定をリッチに設定している。(例えばローカル ライト、バンプ マッピング、水のさざ波、影、等)

See Also