Difference between revisions of "LlGetFreeMemory/ja"

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===Mono===
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Mono の場合の戻り値は、ガベージ コレクションに先立ってスクリプトが使用可能な空きメモリの量です。これは即ち、ガベージ コレクション間近のメモリは、スクリプトに割り当てられた 64KB を丸々利用できる状態にはない事を意味します。付け加えると、Mono は LSO VM 程にはメモリの制約が厳しくなく{{Footnote|http://www.langnetsymposium.com/2009/talks/17-JimPurbrick-SecondLife.html}} (LSO は 16KB 以上のメモリは利用<u>不可能</u>でした)、結果的により多くの空きメモリを利用できます。
Mono の場合の戻り値は、ガベージ コレクションに先立ってスクリプトが使用可能な空きメモリの量です。これは即ち、ガベージ コレクション間近のメモリは、スクリプトに割り当てられた 64KiB を丸々利用できる状態にはない事を意味します。付け加えると、Mono は LSO VM 程にはメモリの制約が厳しくなく{{Footnote|http://www.langnetsymposium.com/2009/talks/17-JimPurbrick-SecondLife.html}} (LSO は 16KiB 以上のメモリは利用<u>不可能</u>でした)、結果的により多くの空きメモリを利用できます。


===LSO===
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<source lang="lsl2">
<source lang="lsl2">
integer free_memory = llGetFreeMemory();
integer free_memory = llGetFreeMemory();
llOwnerSay("割り当て可能な空きメモリが " + (string)free_memory + " KB あります。");
llOwnerSay("割り当て可能な空きメモリが " + (string)free_memory + " バイトあります。");
</source>
</source>
|helpers
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|lso=この関数は空きメモリの量を返しません。この関数名は、理解の妨げになっています。LSL VM が {{LSLG/ja|Mono}} へ移行した暁には、この関数は再定義されるか、もっと有用な別の関数に置き換えられるかもしれないと言われています。
|lso=この関数は空きメモリの量を返しません。この関数名は、理解の妨げになっています。LSL VM が {{LSLG/ja|Mono}} へ移行した暁には、この関数は再定義されるか、もっと有用な別の関数に置き換えられるかもしれないと言われています。


並列タスク/スレッド/プロセスで使われる典型的な Unix モデルに沿って llGetFreeMemory を簡潔に説明できます。すなわち、スクリプトのタスクが常に 16384 バイト (16 KB) のメモリを保持しているとします。バイト コードとスタックは下から上へ、ヒープは上から下へ伸びてゆきます。llGetFreeMemory は "ヒープが今まで一番下まで下がった地点" から "スタックの最上点" を差し引いた値を返します。
並列タスク/スレッド/プロセスで使われる典型的な Unix モデルに沿って llGetFreeMemory を簡潔に説明できます。すなわち、スクリプトのタスクが常に 16384 バイト (16 KiB) のメモリを保持しているとします。バイト コードとスタックは下から上へ、ヒープは上から下へ伸びてゆきます。llGetFreeMemory は "ヒープが今まで一番下まで下がった地点" から "スタックの最上点" を差し引いた値を返します。


llGetFreeMemory は開放されたメモリは考慮しません。まだ使われた事のないメモリの総量を返します。
llGetFreeMemory は開放されたメモリは考慮しません。まだ使われた事のないメモリの総量を返します。

Latest revision as of 19:44, 4 August 2021

要約

関数: integer llGetFreeMemory( );

スクリプトが使用できる空きメモリのバイト数を integer で返します。

仕様

この関数のふるまいは、スクリプトが使っている仮想マシン (Virtual Machine, VM) に依存します。Mono は新しい VM、LSO はその前の古い VM です。Mono と LSO の大きな違いは、Mono はスクリプトの実行速度が速く、また使えるメモリが 4 倍ある事です。

Mono

Mono の場合の戻り値は、ガベージ コレクションに先立ってスクリプトが使用可能な空きメモリの量です。これは即ち、ガベージ コレクション間近のメモリは、スクリプトに割り当てられた 64KiB を丸々利用できる状態にはない事を意味します。付け加えると、Mono は LSO VM 程にはメモリの制約が厳しくなく[1] (LSO は 16KiB 以上のメモリは利用不可能でした)、結果的により多くの空きメモリを利用できます。

LSO

LSO の場合の戻り値は、ヒープ領域としてまだ使われていない、スタック領域が使用できる空きメモリの量です。

LSL のメモリ空間は "バイト コード", "スタック", "空きメモリ", "ヒープ" の 4 領域に区分されます。空きメモリとは割り当てを受けていないメモリの事で、スタックとヒープの間にある領域の事です。4 領域を全て合計したサイズは 16384 バイトです。

stringlistkey はヒープに格納されます。ヒープ (stringlistkey) のポインタ、integerfloatvectorrotation はみなスクリプトの実行時、一時的にスタックに格納されます。

スクリプトが実行される際、実行される処理の複雑さに応じてスタックのサイズは増減します。ヒープのサイズもスクリプトの実行に伴い増加しますが、スタックとは異なり減少することがありません。スタックやヒープに使用可能な空きメモリが無くなると、両者が衝突して Stack-Heap Collision エラーが発生し、スクリプトは異常終了します。

ヒープにはフラグメントが生じることがあり、そこには (個々のサイズが小さいゆえ) 使用不能なメモリ ブロックが含まれる事になります。デフラグを行なう関数はありませんが[2]、フラグメントを抑制するスクリプト上のテクニックはあります。

警告

  • ヒープが使用可能な空きメモリは、これより多いかもしれませんが、少なくはありません。

サンプル

以下は llGetFreeMemory の使用例です:

integer free_memory = llGetFreeMemory();
llOwnerSay("割り当て可能な空きメモリが " + (string)free_memory + " バイトあります。");

注意点

参考: LSL Errors の "Script run-time error"、"Stack-Heap Collision" の項

関連項目

関数

•  llGetUsedMemory
•  llScriptProfiler

特記事項

LSO VM に関する注意点

この関数は空きメモリの量を返しません。この関数名は、理解の妨げになっています。LSL VM が Mono へ移行した暁には、この関数は再定義されるか、もっと有用な別の関数に置き換えられるかもしれないと言われています。

並列タスク/スレッド/プロセスで使われる典型的な Unix モデルに沿って llGetFreeMemory を簡潔に説明できます。すなわち、スクリプトのタスクが常に 16384 バイト (16 KiB) のメモリを保持しているとします。バイト コードとスタックは下から上へ、ヒープは上から下へ伸びてゆきます。llGetFreeMemory は "ヒープが今まで一番下まで下がった地点" から "スタックの最上点" を差し引いた値を返します。

llGetFreeMemory は開放されたメモリは考慮しません。まだ使われた事のないメモリの総量を返します。

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脚注

  1. ^ http://www.langnetsymposium.com/2009/talks/17-JimPurbrick-SecondLife.html
  2. ^ LSO VM の設計上、デフラグ関数は実現不能です。

Signature

function integer llGetFreeMemory();
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